bloc:エヴァンパーカー Evan Parker Saxophone Solo Improvisation @大阪・島之内教会


2016/4/3(日)
エヴァンパーカー Evan Parker Saxophone Solo Improvisation @大阪・島之内教会
@近畿【大阪・島之内教会】
open 18:00 / start 18:30

Evan Parker/エヴァン・パーカー。この名前はフリーインプロファンにとって特別な意味を持つ。1960年代末、音楽の新たな可能性を切り拓くべくヨーロッパで同時多発的に興ったFree Improvisation/完全即興演奏のムーヴメント。その第一世代にあたるエヴァン・パーカーはサクソフォン、特にソプラノサックスの演奏において、循環呼吸やマルチフォニック、のちにパーカータンギングと呼ばれる高度なテクニックを融合・駆使してサクソフォン奏法における前人未踏の領域に挑み、まさに無から有を生み出す錬金術の如くオリジナリティ溢れる独自の奏法を確立、以後現在まで、飽くなき探究心と情熱そして強靭な意志でもって、サクソフォン奏法の可能性を開拓・更新し続けている真のパイオニアです。今回の関西公演は抜群のロケーション、この人しかいないという共演者とともに、その演奏を真近かに体験できるまたとない機会です。もし音源でしか聴いたことがないという方がおられたら、ぜひ同じ時間と空間を共有して、即興演奏の歴史そのものと言っても過言ではない音を全身で体験して欲しいと切に願います。それだけの価値はあります。特に教会という絶好の音環境におけるソロ演奏は必聴です。ここまで条件の整ったソロ演奏は今回の来日公演で大阪のみ、招聘元によると関東のファンは皆羨ましがってるそうです(笑)今回の関西公演は本当に貴重な機会ですので、できるだけ多くの方に足を運んで頂きたいと願っています。そして一人でも多くの方とエヴァンさんの音を一緒に体験できる喜びを分かち合えたら嬉しく思います。皆さまのご来場を心よりお待ちしています。
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■エヴァンパーカー EvanParker (soprano & tenor saxophone)
1944年、英国ブリストル生まれ。1966年にロンドンに移り、当時よりフリージャズ/即興音楽のシーンにおいて活動を続けている、現代を代表するサックス奏者の一人。1970年にデレクベイリーらと共に、英国初のミュージシャンによる自主レーベル『インカス』を設立し、数多くの名盤をリリース。また、英国のみならず、世界各地において様々なプロジェクトに参加し、錚々たる顔ぶれの音楽家たちとの無数の共演歴を持つ。過去の共演者の中には、ロバートワイアット、スコットウォーカーといった意外なアーティストも見られ、彼の音楽的興味が広範なものである事が窺える。マルチフォニックスと循環呼吸を融合した独自の奏法で知られ、その《音の粒子群が渦巻く》サウンドスケープは、是が非でもライヴ会場で体験すべきものである。近年は、電子音響への強い関心も示し、自らが主宰するElectro-Acoustic Ensembleに注力している。それは、1968〜69年頃のポールリットンやヒューデイヴィスといった、エレクトロニクスを操る音楽家たちとの実験的試みから、時を経て導き出されたものであり、彼が単なるジャズを出自とする演奏家に留まらない所以でもある。


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