bloc:大田の船模型 −海苔と漁業の思い出をのせて−


2020/6/1(月)→2020/8/16(日)
大田の船模型 −海苔と漁業の思い出をのせて−
@関東【大森 海苔のふるさと館】
open 9:00 / close 19:00

明治中期までは、大森で船といえば海苔採りのベカブネぐらいでした。しかし、大正時代になると、養殖技術の向上に伴い、竹ヒビを載せて千葉県沿岸の種付け場を往復するための大型の船が必要になりました。そこで、まず中古の手繰船(打瀬船)や砂利船(荷足船)が代用として使われ始め、やがて専用の海苔船が誕生しました。戦後になると、漁場の拡大や生産技術の向上に伴い、各家で海苔船を所有するようになりました。人数分のベカブネを載せた海苔船で沖合の漁場を往復し、漁場ではベカブネに乗って海苔を採りました。
大田の海苔生産者が漁業権を放棄し、最後の海苔採りをした昭和38年春以降、船大工や手先の器用な人々が、船の存在を伝えるために船模型を製作しました。大田区では、海苔の船のほか大田で使われていたさまざまな船の模型を収集し、保管してきました。
そこで、これらの船模型を展示し、それぞれの船の役割や在りし日の姿を写真でたどります。


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