bloc:関東足利氏―新収蔵史料の紹介―


2019/11/19(火)→2019/12/27(金)
関東足利氏―新収蔵史料の紹介―
@関東【神奈川県立歴史博物館〈常設展示室3階 常設展示/テーマ2 中世〉】
open 9:30 / close 17:00

関東足利氏とは、室町幕府初代将軍足利尊氏の子息基氏から始まる「関東公方」(鎌倉公方・古河公方)の子孫たちの総称です。かつて関東には、室町幕府権力を分掌する鎌倉府という政治機構が存在していました。動乱によって公方の拠点が古河に遷され、戦国大名北条氏の権力が伸長してくると、北条氏支配下で関東足利氏は廃絶の危機を迎えるほど影響力を失っていき、その命運はまさに風前の灯火となりました。
こうした状況下にある関東足利氏の動向を示すのが、当館が今年度新たに収蔵した(天正十八年(1590))七月十七日「豊臣秀吉朱印状」です。戦国大名北条氏の本拠・小田原落城直後に発給した本史料は、宛所を「鎌倉左兵衛督」とし、関東足利の一族である小弓系の足利頼淳に比定されます。本トピック展では新収蔵史料を紹介しつつ、戦国時代における関東足利氏の動向を、館蔵史料から探ります。


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