bloc:特別展「紙の仕事」


2018/1/9(火)→2018/3/9(金)
特別展「紙の仕事」
@関東【国際基督教大学 湯浅八郎記念館】
open 10:00 / close 17:00

土曜日は午後4時30分まで
休館日:日曜・月曜・祝日・3月、7月の土曜日
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日本の和紙は、楮、三椏、雁皮などの植物繊維を原料とし、千年の寿命を持つともいわれています。中国で発明され1400年前に朝鮮半島経由で日本に伝来した製紙術を改良し、奈良時代には確立したとされる流し漉きの製法は、長い繊維を粘液の中で均一に幾層にも絡ませる技術で、薄く柔らかいのに破れにくいという特性を生みました。軽くて加工もしやすいため、和紙は書画に限らず暮らしの中で幅広く用いられてきた素材です。風を防ぎほのかに光を通す性質を生かした障子や灯火具のほか、布の代用として身につけた紙衣や紙布の着物、紙縒を容器の形に編み漆で固めた紙長門、柿渋で貼り合わせ図柄を彫った染型紙、木型に貼り重ね鮮やかに彩色して立体の玩具にした張子など、和紙は様々に姿を変えて活躍してきました。
 今や世界中で文化財修復に欠かせない材料として注目を集め、ユネスコの無形文化遺産にも登録された和紙。このたびの展示では、当館の収蔵資料の中から、和紙を素材に用いて制作された工芸品と関連資料をご紹介いたします。和紙の持つ秘めたる力と造形の数々をお楽しみいただけましたら幸いです。


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